躍動的なキャンバスに、インスピレーションを刺激される。
先日、ブログに書いたこちらのギャラリーに行ってきました。
大阪には3年いるけど、なぜか福島地区には行ったことなかったので(美味しいもん好きなのに)、福島駅から行きました。
メリヤス会館という建物の1階に、ギャラリーはあります。夕方ごろ行ったので景色が暗め。
この建物自体もレトロで風情あり!漢字ではこういう風に書くそうな。
この日は、八田豊さんというかたの『音で描く』という展示。ふむふむ。
ちなみに、この方についてはほとんど予備知識なしで、「なんかフィーリングに合いそう」だけで来た。
外からもギャラリーが見える、ガラス張りの扉です。思ったより入りやすくてよかった。
こちらも外からの眺め。ガラスに描かれたロゴも絵になる。
奥の濃紺の絵がクールで好み。ビビッときた。
全体的にビビッド・カラフルな色合いの抽象画で、キャンバスによっては私の背よりも大きく、ダイナミック。見ていて気持ちいい!
直情的に描かれたのかなと思いきや、すっきりとした規則性とか、設計されたような感じもおぼえました。
あえて余白を残した絵とかもね。
ギャラリーに置いてあったDMの絵も好みです。
絵の具をぶちまけられた印象と強いコントラストがいい!
「流れシリーズ」より:キャンバスにアクリル絵の具、って書いてあるので、水にとけた絵の具が自然と流れてこうなったのかな、とか考えてみる。
ただ、この裏の解説を読むと、絵に対する印象が一変。
八田先生のアトリエで、作品群「流れる」を見つけたとき、衝撃が走りました。20年近く、よく飲み、よく食べ、お話しも一杯したけれど、はじめて先生の核心に触れたようでした。視力を失った後だからこそ生まれた作品なのでしょうか。絵具(液体)は最短距離を流れます。無駄のない、だけど力強い作品には八田豊が溢れていました。
そうか…目で見て描かれたわけじゃないのね。設計して書いたわけでもない。
つまり、展覧会タイトルの『音で描く』ってそういうことなんだ。
近づいて見ると、絵の具が盛り上がっていたり、絵の具の下に布を貼りつけたような形跡があったりとか。たしかに第一印象パッと飛び込んでくるだけじゃない、手触りとか質感を感じられる。
※ちなみに、この展覧会の初日に作家さんの対談があったらしい。そこで聞けたのかもね。こういうのを逃さず、行きたいものですな。
ちなみに、こちらのサイトで見られるのは、樹皮等で描かれた無彩色的な作品。ギャラリーで見たビビッドな色合いとは全く違うのよね。意外。
⇒ 八田豊
このギャラリーでの、八田豊氏の展示は9/4で終わりなのですが、ここにもコレクションがあるみたい。コレクションとはいつも見れるのか、どういうラインナップなのか、ぜんぜん説明書かれてないけど。
展示全般的に面白そうなので、こうやって作家をたどって行ってみるのもいいかも。
ちなみに、こういう現代美術の解説を書かれたサイトはどこも難しい…。
アタマで理解できない分、直感的に感じられたからいいんじゃないかな。
私的には、カラフルな抽象画が好きなので、鮮やかな色に囲まれてテンション上がりました。
またインスピレーションが欲しい時に、フラッと寄ってみようかな。
出るころには、すっかり夜でした。
今回行ったギャラリーのサイトはこちら。