旅とアートとクリエイション。

関西圏を中心に、博物館、美術館をはじめとするアート展、音楽、ファッション系など、興味を持ったり行ったイベントをアップしていきます。

坂本慎太郎 『できれば愛を』 を聴いてみた。

このところ、坂本慎太郎の曲をよく聴いている。この方はゆらゆら帝国の時から、どこにもいなそうなキャラ立ち度合いが好きだった。

 

今回はFacebookタワレコのシェアで上がってきたこちらの投稿が気になって。

 

realsound.jp

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上記リンクからの引用。

前作のソロ2ndアルバム『ナマで踊ろう』は、「人類滅亡後に流れている常磐ハワイアンセンターのハコバンの音楽」というテーマを担っていたが、今作は「夏休みの最初の日の朝っぽいアルバム」を目指し、自分の“声”と向き合った、ポップでシニカルなダンスレコードに仕上がっている。

 

「人類滅亡後」って…。そう、前作からヤバイのよね。すごい狂った人類が描かれていて。でもそれって現代の日常にも死ぬほど溢れているよなって、なぜかどの曲も既視感をおぼえて恐くなるくらいの。

 

これは前作の『あなたもロボットになれる』(バージョン違い)。

 

こええええ………。

みんなの笑顔がこええ。

でも、「みんないっしょ」って風潮を歌にするなら、ある種こういう風景じゃああーりませんか。皆さんも見たことあるよね。どっかで。

 

ともすると自分のノーミソもロボットになってんじゃねーかと、ドキッとする瞬間って日々に溢れてるんだけど、そういうときはこれを聴いてヤバさを実感するといいと思う(笑)。

 

そしてどこまでも怪しく、でも気持ちよく、酔いそうなスチールギターの曲。

 

そのけだるいムードは引き継がれながらの、今作。

 

できれば愛を(初回限定盤)

 

 ジャケットが可愛い…。よく見ると、アメーバなのかミトコンドリアなのか、染色体か?

 

冒頭リンク先のインタビューによると、彼の言う愛の定義がよくあるものとは少し違うようだ。

ケガしたところが痛くないっていうのは、自分が寝てる間に免疫細胞みたいなものがキズを治してるわけじゃないですか。そういうのをあえて「LOVE」と言いたい、みたいな。

 

そうですね。なんかこう……恋愛とかLOVE&PEACEとかスピリチュアルな感じとか人類愛とか、そういうでかい感じの愛じゃなくて、ミクロの方向。自分の悪いところを免疫細胞が治してたとか、汚染された土地をバクテリアが浄化してたみたいな。そういうイメージの「LOVE」なんですけど。

 

おおーーー。なんかタマラナイ。でもそういうのも、愛なんだよね。

実際に曲も、キャッチ―な要素はひとっつもありません。街角で耳にしてたら、いつの間にか歌詞を口ずさんでたとか、一切なさそう(笑)。聴こうとしないと、耳に入ってこないような不思議な存在感。

 

 メンバーのキャラ立ちもヤバいです。こういうのの仲間に入りたい。

 

歌詞にはエロスの要素もあれど、そう聴こうとしてもどうしても哲学的に聞こえるのがおもしろい。

 

どうでもいいけれど できれば愛を込めて

 

ああーーー。なんか響くなあ、ここ。「できれば」ってのがなんか切実。

これ以上は、何度も聴きこまないと下手に言えません。感覚的なものだな。不思議と、細胞にじんじんと沁み渡るような安堵感を感じる。ふかくふかーく。

 

あと、前作はカジュアルに聴けなかった重たい要素も削ぎ落とされて、オシャレなBGM的な要素もあります。想像以上に空気に溶け込む。

 

気になるけど、どうしようかなぁ~と思ってる人いたら、ぜひ聴いてみて。

ひとりひとりの人生経験によって、違ったものがココロに残りそうです。

 

できれば愛を

 

 おおっと、そうそう。ここにも推しコメントが入ってたんだった。