なぜ毎月、美味しいものを食べに旅をするのか?
先日、大阪から和歌山に旅行に行った。
私は今年、パートナーと、
「毎月、新しい県外に出て美味しいものを食べよう」という
ちょっと楽しい目標を立てている。
なぜそんな楽しいことが「目標」なのか?というと
意外と、楽しいことって「義務」に押しやられて
「まー、やらなきゃやらないでいっか」みたいになっちゃう
危険性があるからだ。
やれたら嬉しいけどやらなくていい
ってものほど、
実はいちばん人生を豊かにする。
逆に言うと、そういうものを減らせば減らすほど
人生は枯れてしまい、意味のないものになりがちだ。
私はいっとき、マジメ人生を行き過ぎて
割とそういうのを置き去りにしがちな禁欲人間と化していた。
そしたら、それはもう、つまらん人間の出来上がり。
そして、その反動はやっぱりどこかに出ちゃうのね。
一時期は恋愛返上して仕事しすぎて、
最後は仕事も失敗したくらいの、アホマジメだったな。
―――
まあそういう過去の暗い話は置いといて。
今年は
1月:兵庫県でスイーツ&コーヒーと牛タン焼肉
2月:奈良県で世界一スイーツと超こってりラーメン
3月:京都府で超老舗焼肉屋
狙って行ったものと、偶然出会ったものがあって
結果的にプランがどれも満足いくものだった。
今回の和歌山は、どうだろう…。
和歌山と言えば、海。
海と言えば、海鮮。
よし、海鮮にしよう。
と事前に決めた。
やっぱり太平洋の魚はうまいのかな。
期待を胸に、田舎道を電車はひた走る。
割とずっとこんな感じ。
で、着いた。
JR和歌山駅。
観光目的ではまあ、きっと来ないであろう駅だけに
人がほとんど歩いていない、平日のお昼。
地理もまったくもって分かんないのと、
なんだかいいお店っぽいのがあってそれ狙いで
この駅なわけだ。
うん、店構えもいい感じ。
ちなみに、私とパートナーは
心理学を学び、シゴトにも活用している。
その理由からか、何かお店や商品を見るときは
そのお店にいる人や、作り手の心理をあれこれ想像するのが趣味だ。
それらを総称して、
「お店のセルフイメージ」と呼んでいる。
お店に関わる人たちが
自分たちのことやお店のこと、商品を誇りに思っていたら
そのお店のセルフイメージは、高い。
それは店頭やチラシやキャッチフレーズ、
お店全体の動きを見ていると、なんとなく伝わってくるものだ。
そして、セルフイメージの高いお店は
料理の味も奥深く楽しく、何よりエネルギーが高い。
別に私達は言うほど美食家ではないが、
そういうことを感じ取りながら食事をする、
ハタから見たらただの変人なわけだ。
まー、変でいい。
これが私たちの楽しみであり、ひいては
シゴト感覚を研ぎ澄ますのにも役立ってくれているから。
この感覚をうまく表現できてるかは分からないが
そんな前置きもあった方が私たちの感覚も伝わるかもしれない。
まあ、そんなわけで。
さっそく、お昼の定食を注文してみた。
…長くなったので続きは次回。