旅とアートとクリエイション。

関西圏を中心に、博物館、美術館をはじめとするアート展、音楽、ファッション系など、興味を持ったり行ったイベントをアップしていきます。

キングダムと時代装束とHEROと。

以前も国立国際美術館の記事で書いたけど、

color-image.hatenablog.com

今年に入って、こちらのマンガにようやくハマリはじめまして。

 

キングダム 40 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

ちょっと前まで存在すら知らなかったんだけど、WEB上で第一話を立ち読みできたんで、試しにと見てみたら…吸い込まれるようにハマった。

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そっから一気にこの巻まで。

ここまででいったん前半パートというか第一部完結、みたいな雰囲気だったので、読むの休んでます。

最新刊まで手を出したら、次が気になって眠れなさそうで…!

騙し騙され、の心理戦もハラハラして、予想がつかない。

 

 

ちなみに、海外(ざっくりだな)にはすごく興味があり、民族衣装や時代装束にも目がないんだけど。

私は中国には長らく、それほど興味が持てなかった。

三国志しかり、歴史なんて国名が全部漢字で、区別つかないってーの!

と思ってたんだけども…キングダムを読み始めて、興味が湧きだした。

 

それでも、マンガとはいえ、戦術とか国と国との関係の話になると難しい。何度も同じページを読み返して、やっとのこと理解できる程度。

下手したら、あれほど個性豊かな武将たちでも、国名と名前が一致しないことがある。

むう…もしかしたら中国というより漢語アレルギーなのか。

 

 

ちなみに、 キングタムの舞台は。

春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)は、中国史において、紀元前770年が都を洛邑(成周)へ移してから、紀元前221年が中国を統一するまでの時代である。この時代の周が東周と称されることから、東周時代(とうしゅうじだい)と称されることもある。Wikipediaより)

 

てなわけで、紀元前。世界史で学んだときは、「戦争の話ばっかでツマンネー」と、なんとも思ってなかったんだけど。よく考えたら、紀元前ってのはすごいんじゃないか。こんだけ武器やら甲冑、馬車や城壁なんかが発達してたんだ。

マンガの話だけだとフィクションだし、現代視点から見て盛っている。とはいえ、都市化していたのは事実だ。人間ってあらためてすごいし、恐ろしい生き物だなあ。

 

政治関係は分からないところも多いけど、王族や文官の衣装とか、甲冑とかのきらびやかさには目を奪われる。

そういえば、以前みんぱくに行ったときにも、キングダムの影響か、中国の民族衣装には少なからず、惹かれた。

 

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そこからの繋がりで、ふと思い出した映画がある。中国映画の『HERO -英雄ー』だ。

軍隊がならぶ様子、剣をまじえる暗殺者たち。

そういえばこの時代だ。同じく、秦の始皇帝が活躍する頃。

 

こないだこの映画を見返してみた。で、以前カラーコーディネーターを始めたときに観た記憶があるなあと思い、古いmixi日記を探ってみると、あった。

備忘録のため貼っておこう。

 

画が、色彩が、美しすぎる映画編集する
2009年01月21日15:30全体に公開
1 view
最近、
アート系に造詣の深い友人に紹介してもらった中国映画、
『HERO』
観ました。

http://www.helloziyi.us/Movies/Hero.htm

カラー学んでて知らなかったのは不覚!!
ってショックなぐらい、
さまざまな美しいニュアンスの色彩が
画面を埋め尽くす、スケール大!の映画でした。

監督は、北京オリンピック開会式・閉会式の演出を務めた
チャン・イーモウ氏。
衣装は、アカデミー衣装デザイン賞など
数々獲得しているワダ・エミさん。
(ご本人もお美しい!)


1シーン1シーンを、
写真集にしてもいいような、
ココロに訴えかける配色です。
人生において、美を追及したい人、
色に興味のある人はとりあえず必見!!


登場人物が交わす、哲学的問答にも、
各々の志が感じられて、味わい深いです。
(「書」と「剣術」の究極の到達点は?とかね)

そんなに中国好きではないのだが、
改めて、「中国って、カッコイイ~」
と思った。



と同時に、自分の無知さも痛感あせあせ(飛び散る汗)

皆様、「画が美しい!」と思うおススメ映画を、
教えてくださいな。

 

…感想がさほど成長していないかもしんない(笑)。

 

映画の本筋は、戦国時代とかどうとかよりも、「誰がヒーロー(ここでは徳のある人間)なのか?」ということに置かれていた。

だから、キレイな衣装と背景で、抽象的にポエティックに描かれていたんだろう。

 

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戦国時代ということで、人殺ししまくりの残虐な時代なんだけど、そういう時にも「徳」というのが永遠の問いにあったんだろうな。いかに平和内に国を治めるか、という課題が。未だにその答えは見つかっていないようだが。

徳を追ってばかりはいらんないよ…!ってな現実がある中で、それでも人を信じて未来を託す、カッコイイ奴らが主演。彼ら曰く、これが「書」と「剣」の共通の奥義なのだという。

 

今で言うと、「カネ」と「愛」の共通奥義というところだろうか。これも難しい問題だけども、自分なりの答えを追究できるに越したことはないと思う。

 

そういえば、キングダムには「カネ」によって理想の世界が描けるのだ、という主張をする人物もあった。その主張はかなり現代的で、面白かったな。納得したくなる人も多いんじゃないだろうか。

私はまだしばらく、模索するだろうなあ。