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旅とアートとクリエイション。

関西圏を中心に、博物館、美術館をはじめとするアート展、音楽、ファッション系など、興味を持ったり行ったイベントをアップしていきます。

THE SAPEUR 写真展示 @大丸心斎橋店

写真 ファッション 民族・民族衣装

先日、大丸のサプール写真展に行ってきました。

サプールとは、コンゴに住むお洒落な紳士たちのこと。

grapee.jp

この呼び名は、ニックネームみたいなものかと思っていたら、もはや起源から100年近くも経ち、文化とまで言えるものだそうです。

 

ホントは、その前日にご本人たちが心斎橋大丸から商店街を練り歩くイベントがあったそうなんだけど。チェックしていたのに体調的に行けず…。

でも、ちょっとした写真展は開催されていたので観に行きました。

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この愛らしい表情がお出迎え!

 

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なんせ、どの方も姿勢がいい。一瞬の立ち居振る舞い、どこをとらえても凛としている。

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そしてそのコーディネートのディテールの細かさ!サイズ感、色遣い、配分、小物遣い。ぜひぜひ現地で凝視してみてください。

 

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色づかいの鮮やかさもたまらん、ツボなんですが!サプールには「色数は3色まで」とう掟みたいなもんがあるらしいです。よく見ると統一感があるのはそのせいか。

 

***

 

よく、サプール達を表現する最初の一言として、

「月収3万円ほどの国で、ハイブランドに身を包むお洒落な紳士たちがいるらしい」

という感じの言葉が使われている。

私も最初に記憶に残ったのはこれだ。

 

たしかに、こういう風に表現されると記憶に残る。貧しいのに、そこまでしてオシャレにこだわるんだ。すごいなあ。そしてイキイキしているなあ。って。

そして、同じ視点で日本を見て、思う。日本は豊かなのに、こんなにイキイキした人がいるんだろうかって。

めっちゃ単純な感想(笑)。

 

コンゴのことをほとんど知らなかったので、この機会に少しだけ調べると…

世界最貧国、紛争、治安は悪い…と悲しくなる情報が続く。

月収が低いとかどうとか、だけじゃない。そんな環境下でこのスタイルと誇り高い精神を貫くのは、並々ならぬものだということ。想像もつかないことだということが理解できる。

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彼らの言葉に、「ファッションとは自分らしさを表現すること。」ってあるけど。

美意識って難しいもので、自分は「自分らしさを表現できた!」と思っていても、他から見たら「え?ナニソレ(笑)」ってなることは多々あると思うんだよね。第三者目線をどれくらい意識するのか?自分が好きならそれを貫くのか?そのバランス感覚が案外難しい。

 

でも、サプールのコーディネートには、私が感じる限り「その美意識は個人的なんじゃない?」みたいなのがない。サプールという文化にコーディネートの掟みたいなものもあるらしいけど、おそらくそれだけじゃなくて。

日常に当たり前に紛争がある中で、並々ならぬ平和への祈りが込められているからこその、美しさじゃないかな。

 

お洒落って、楽しいだけじゃなく、エネルギーがいるんだよね。手を抜けばいくらでも抜けるし、こだわればどこまでも洗練させられる。

そこまでする意味があるのか?いったい何のために??と言われたらそれまでのこと。そこに、わざわざエネルギーを割くからこそ、人がハッとするし尊敬のまなざしを向けるし、何かしらのメッセージが伝わるんだよね。

 

***

 

環境を見る限り、「いやいや月収じゃ豊かさは測れないよ。彼らは内面は豊かじゃないか」と軽々しく言うこともできない。生きることにすら必死なはずだから。

それでも、ここまでやるんか!と言える何かは、少なくとも彼らにはあって。数字だけで見るとはるかに豊かなはずの我々でも、並々ならぬインパクトと憧れをおぼえる。

もちろん、単純に比較はできないけど…。「お金ないー」なんて口が裂けても言えない恵まれた環境なはずなんだよね。ないのは、それじゃない。じゃあなんなんだろう。目的かな。誇りかな。生きる意味かな。なんでも楽しむ気持ちかな。そういうことをあらためて考えさせられた。

 

 

THE SAPEUR 写真展示  大丸心斎橋店

●日時:7月27日(水)→8月16日(火)

●場所:北館10階特設会場 ※観覧無料

大丸心斎橋店:THE SAPEUR IN SHINSAIBASHI

 

THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン

 

写真家 茶野邦雄さんのサイトでも他の写真が見れます。

コンゴ共和国のおしゃれな紳士「サプール」の全て手配可能|SAP Division|