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旅とアートとクリエイション。

関西圏を中心に、博物館、美術館をはじめとするアート展、音楽、ファッション系など、興味を持ったり行ったイベントをアップしていきます。

真似からにじみ出る個性。昔の美人画にも微細な個性があった。

アート・絵画・書 歴史

 

こないだ、こんな展示を観に行きました。

www.osaka-art-museum.jp

 

場所は天王寺の、大阪市立美術館

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初めて行ったけど、人ごみの天王寺の中、

ここだけ閑静で平和な空気が流れててなかなかよかった。

 

 

絵の感想なんてつたないけど、

それなりに感じたことを書いてみます。

 

 

浮世絵っていうと、私がいちばんに思い浮かぶのは葛飾北斎

浮世絵=版画というイメージだったんですよね。

 

しかし今回は、筆で描かれたもので、主に美人画がたくさん展示されていました。

上記HPから引用。

肉筆浮世絵とは、絵師が絹や紙に筆で直接描いたものを指します。

浮世絵といえば、写楽の役者絵、

歌麿美人画北斎や広重の風景画など、

鮮やかな色彩で摺られた版画を思い浮かべる人が多いでしょう。

そのような浮世絵版画と区別するため、

あえて肉筆浮世絵と呼んでいるのです。

 

 

 

 感想を一言で言うとしたら、ほんとにびっくりするほど

こまかいっ!ってこと。

 

特に着物の流れるような布地のラインとか、着物の柄が

驚くほど細かいところまで描かれていて。

顔を近づけて見入ってました。

 

そして、着物の柄合わせ、色合わせがこれまた素敵。

 

現代でもそうですけど、

着物ってじつは、色や柄のルールが破天荒ですよね。

 

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着物も帯も、襦袢も柄、

とか

真っ赤に真っ黒を合わせる、

とか

割と平気でおこなわれる世界。

 

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ただ、その中でも押し引きのバランスは

心得ているようすで。

 

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大胆な大きな文様の下には地味な色を合わせたり、

柔らかく優しい色の花柄を着たりと

コントラストも見事なものです。

 

(それを見て、まんま描いてしまえる絵師の技術がすごい)

 

こんな色とこんな色を組み合わせて着てたんだ?

ってあらためてため息が出ます。

 

短い洋服文化じゃ、とてもかなわない。

日本人、ひかえめというイメージで言われがちだけど、

実はすんごい“華”好きなんだなって思います。

 

会場には、着物のご婦人もちらほらといらして。

着物に対する感想もちらほら聞こえてきました。

 

こういう奥深い文化を、今楽しまれているんだろうな。

 

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―――

 

あと、もうひとつ思ったこと。

以前神戸に、葛飾北斎展を観に行ったときにも書いてましたが。

 ⇒ せない、その人の「色」

(当時の記事、今読んでも分かりにくい(笑))

 

 

絵師の描き方の個性です。

 

 

見て回っているときに、あるお客さんが言ってたのが

「この時代の女の人って、みんな同じ顔に見えるよねー」

ってこと。

 

うんうん、たしかにそう。

みんな細い目におちょぼ口。うりざね顔っていうのかな。

 

きっと実際は、もっと違う顔だったに違いないけど。

 

あくまで描いている前提が「美人画」である以上

当時の美的感覚に合うように「美化」されて描かれていたのは

間違いないはずよね。

 

今でいうと、

少女漫画のキャラがみんな目がキラキラ☆

ってなってるみたいに。

 

で、描き方も師匠からその流派の門下生へ、と

伝達されていくから、当然似てくる。

 

でも、こういう展示のときに並べて見てみると

やっぱり時代時代で変遷していっているし、

絵師ごとにも微妙にタッチや顔の表情が違っているんです。

 

真似していても、流行に乗っていても

その絵師さんの目に「美しい」という風に映ったものが

美しさとして描かれているわけで。

 

流行が全国一律だったような昔の時代でも

やっぱり個性というものはどこかしらに宿っているもんだな。

そして、だまっていてもにじみ出るもんだな。

って思いました。

 

 

後半にいくほど、技術も驚くほど上がるし、

エキセントリックなほどに

変わった描き方をしている人も現れてきて。

 

ああーーーこのときにも、

革命児的な人もいたんだなって思いました。

 

特に、江戸から明治は面白い。

歴女ではありませんが、アートで追うと面白そうだなって思います。

 

―――

 

まあこういうところでは、絵の写真ももちろん撮れないし

文章で伝えたとしても、

こんなぼんやりした感想だと人には伝わらんだろうから、

この記事はあくまで自分の為の備忘録だけど。

 

これも楽しみながらのトレーニングのつもり。

 

2015年は、旅だけじゃなくって

ギャラリーやアート関連のものも、毎月1つくらいは

観に行きたいと目標にしています。

 

観ていくうちに、感動も言葉も磨かれていったらいいな。

ということで書いてみました。

 

 

で。

やっぱり馴染みがあるからか、浮世絵は

葛飾北斎の絵がいちばんワクワクするんだよなー。

 

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